人は音楽を何で聴いている?


という疑問がなんとなく浮かんだ。

歌であれば、大雑把だけど歌詞・メロディー・コード・アレンジ・演奏に分解されて、曲単位で何を聴いているかという情報が連続していて、自身の趣味偏向の多数派がその人の音楽観になってるんじゃないかなと思った。
例えば、この曲の何が好きか、と聞いた時に、雰囲気で聴いてるからわかんねという回答があったとして、それはメロディーとアレンジだったり、はたまた歌詞とコードと演奏だったり、人によって雰囲気の定義が全く違うので非常に面白く、カノン進行が好きだったり、ドラムが4つ打ちなのが好きだったり、別れ話っぽい歌詞が好きみたいな、その人が好き・嫌いと思う各カテゴリー内の傾向もある上に、もっと細かいニュアンスも入ってくるので結構難しい。

自分の場合、日に日にコードが面白い曲ばかり聴くようになって、なんか違うとなったので、どうやって聴くのがこの曲は一番気持ち良いのかという判定をするようになった。体の部位に例えて頭・耳・心・体で曲をそれぞれ最適な部位で聴いていると考えて、結局、頭はコードとアレンジ、耳はアレンジと演奏、心は歌詞とメロディー、体はビートと歌詞、みたいな感じの内訳だった。この歌詞の時にこの音が鳴るのが好きってなった時、上の内訳で言うとどこに行くか微妙だが、物悲しい歌詞だったら心に行って、九十九〜のひ〜つじた〜ち♪ みたいな歌詞だったら体に行きやすいという傾向がある。マジで自分の中で育っただけの感覚的な基準だった。

好きというのが何の情報で構成されているのか曖昧な状態で、どこに置いておくのが好きを増幅できるか判断されているのが自分のパターンだったが、他の人はどんな感じで音楽を聴いているのだろうか。