食の神、食欲の神、デブの奥行き

無理だわ。無理。食欲抑えるの無理。何が東京屈指のグルメタウン神楽坂じゃボケが、申し訳ないがライス特盛が無料の松屋以外の店に用は無い。仕事が終わる頃には店が閉まっているせいで夕食用の弁当を昼飯食った帰りに仕込む事になるのだが、それをデスクの上に置いているだけなのだが、気がつけば外装が剥がれ、箸がひとりでに動き出し、帰る頃には余裕で空の容器がゴミ箱に納まっている。そして移動時間をガムで食い繋ぎ、2人前のパスタを流し込み、深夜には食欲が睡眠欲に圧勝してコンビニへ、ラーメンと焼鳥と焼鳥と焼鳥を同時に食い、物足りなくなってまたコンビニへ・・・どうした?俺・・・いや、俺は悪くないのでは?低価格で高クオリティの飯を提供してしまう食品会社サイドに責任があるのではないか。


俺には好きなものが3つある。仕事・食事・音楽鑑賞である。この3つを同時に行っている時が何よりも生を感じる。オキニの曲のサビが流れる中、この瞬間までとっておいた中華丼の特大キクラゲと米を食いながらデータを提出する瞬間は流石に笑みが抑えきれない。マジで。最初は健気に話しかけてきた新入社員も最近一切話しかけてこない。


もう食費を抑えないと翌月の生活費が足りないと判明しても、なんか金を捻出できてしまい、もはや食い過ぎて家賃代が払えないから稼ぎに行くのか、腹一杯食う金を稼ぎに行っているのか正直分からない。1年前まではこうではなかった。休憩時間になればダッシュで新橋ビルの地下に突入し、前日仕込んだ半額の菓子パンを貪りながらG-ルシファーの前格で気持ち良くなっていた。それが俺の"昼の1時間"だった。今では昼飯を12時間食ってる。誰か助けてくれ。