行動原理


自分の弱点というか悪い部分は、嘘をつくところである。常日頃嘘をついているという話ではないし、かと言って嘘は滅多につかないと言いたい訳でもなく、具体的な現実ではなく無意識的な感情という訳のわからない説明になるが、自分も分かってないので問題ない。行動原理が伴うのは無意識の嘘が呼ぶ危機感からやって来るものではないかと思い始めた。

結局、ただの不安や恐怖そのものがスリルかと勘違いしていたが、危険性を敢えて顧みた上で使命感と妙に噛み合う常識に追われるのがスリルというものかもしれない。
普段から重度の自意識過剰のせいもあるだろうが、幻覚や幻聴を伴ってこれまでにない疲労感に見舞われた。大袈裟じゃないし冗談でもなく、どれを本当か嘘か考えれば解るだろうが考えたくないっていう変な感情になり、その場を離れた。

嘘でも何でも、一般的に悪とされるものの自覚について、自身に対して物凄く良心的な見解を当ててやるのは簡単で、その対比としてやはり背景がしっかり残っていると、街の生活が透けて見えるようで、一種の劣等感というか、とにかく長くは居たくなかった。