狂った高校生とゆるい思想

脳ミソからケツまでイった男の雑記

分かることと分からないこと


兄が帰ってきてから4日が経った。
駅へ迎えに行った時に、立派な髭とパーマのかかった茶髪に少し隠れた真っ赤な眼鏡とおまけにピアス付けている顔面の情報量が多大だったのを見て、ああ外から帰ってきたんだなと思わせてくれた。
結局こちらには1人で帰ってきてくれたので嬉しかった。彼が愛媛に行った時に母はやっと兄に会えると思ったら彼女引っさげて来た上に別で過ごすなんて言われたと思うと不憫というか心の中でズッコケただろう。

アホみたいな移動距離を経て帰ってきたというのに父も俺も朝昼と家にいないしルールも健在していたからちょっとふてくされてた。
ルールと言うのは大袈裟で、まあ本来は久しぶりに帰ってきた自分に何でもしていいよという気持ちで接してくれという兄の希望に対して父はいつも通りだったから残念なんだろう。例えば家族でさあ出掛けるという時に頭のセットに時間がかかって怒られる、とただそれだけなんだが本人は思うところがあるのだろう。俺にとったら100回は見た光景だからああ同じだと和ませてくれるんだがどうやらそういう訳にはいかないようだ。一昨日には祖母の家で夕食を取っていた時に、父がいつものようにひと言ふた言余計な事をサラーっと言った瞬間席を立って帰ってしまった。昨日お高い眼鏡を買って飯を奢り、尽きない話もしたのでそれで機嫌を直してくれるといいが。


去年もそうだったがある特定の時間帯に特定の場所で2人で話す時間が自然に設けられる。
小さい頃から今までずっと音楽に触れさせて貰って、それを仕事にしようとするのだから羨ましいとまで思っていたというかそれをその時に直接言ったのだが、向こうはこちらの逆で選択の余地が無限にあるお前が羨ましいと言われた。
もちろん音楽が嫌ではないと言っていた。ただ努力しているつもりではないとも言った。誰がどう見ても努力しているのだが彼が言いたいのはそうではなく、努力していると思ってしまうと続かないとだけ言った。

これはどういう事かひたすら考えたけど経験が浅いせいなのか何なのか全く分からない。
数年前、父の仕事の手伝いをして終わった時に いつもこんな感じなのと聞いたら、仕事は楽しめるかどうかで決まる と返ってきた。兄の話はこれと似たようなものだと今は解釈している。

不思議だったのが、びっくりする程母の話をしようとしなかった。気を遣ってくれている訳ではなく、何を言っても無駄だと感じているからだろう。兄はいつも結果を求めようとするからとも思えるがその辺は深く考えていない。それでもひとつ家庭がこうなってしまった事について、ただお金が悪いと言っていた。もちろん皆はそれを分かった上で個人個人への問題を掲げて原因を特定しているつもりだが、兄も判っている。つまり金を稼ぎまくれば万事OKという事だろ、頭悪いけど頭良い考えだろと言っていた。
自分が喧嘩して椅子をブッ壊した時に酷く大事になり、その時の文句が「喧嘩をふっかけたお前のせいでこうなったんだぞ」というもので、昔はそればっかり言っていて皆の印象に必ず残っているだろう。何をしても原因はお前、原因はお前とただそれだけ責めてきたのでそれを皮肉に取って説明してくれたのかもしれない。
母親をああしたのは必ず後悔するとキッパリ言われてもちろん自分はそんな事思わないが、時間がそうさせると言いたいのか本当にそう思うようになると言いたいのかは分からない。


最近自分の口調も変わり性格も大雑把になってく過程が掴める感覚はもう少し、あと少しの時間で忘れてしまいそうでちょっと怖い。
それぞれの大切な時間がどれかは分からないが、自分は今のこの時間を大切にしようと思う。